このプロジェクトは、2022年から2023年につなぎ美術館(熊本県)で開催された展覧会「たろうつなぎプロジェクト たろうとニッポン画わたし話」で制作された作品を書籍化するプロジェクトです。
「たろうつなぎプロジェクト たろうとニッポン画わたし話」ではニッポン画家のやまもとたろうが熊本県葦北郡津奈木町の住民とともに“新しい“昔話を5話生み出しました。
5話の昔話は、やまもと自ら津奈木町の方々に直接お話を伺い、それらをさまざまな形で組み合わせて新しく生み出されたものです。それぞれの昔話には津奈木町の子どもたちが考えた挿絵をやまもとが描いた絵画が添えられています。
「新しい昔ばなし」を地域でどう伝えていくか、伝わっていくのか。新しい物語は、人々とどんな関係を構築していくのか。できるだけ多くの方に読まれる機会を継続的に作りながらも、その行方に長期的に寄り添っていくのがプロジェクトのミッションです。
この絵本「新しい昔ばなし つなぎまちと130人のこどもたち」は、やまもとたろうによる新しい昔ばなしを5話収録した絵本です。
サイズ:210 x 297mm
ページ数:16ページ
フルカラー、日本語
定価:1,800円(税込1,980円)
販売開始:2023年9月1日
この絵本のタイトル「新しい昔ばなし つなぎまちと130人のこどもたち」と表紙のデザインは、津奈木中学校と津奈木小学校のみなさんにご意見をいただいて決定しました。ご協力いただきありがとうございました。
先行予約第1弾第2弾は予定を大幅に前倒して終了し、第3弾もたくさんのご注文をいただき終了しました。予約ご注文いただきました皆さま本当にありがとうございました。
現在、絵本「新しい昔ばなし つなぎまちと130人の子どもたち」は、販売数を限定して先行予約を受け付けています。
2022年から2023年につなぎ美術館を舞台に行われた「たろうつなぎプロジェクト」は、ニッポン画家のたろうが熊本県葦北郡津奈木町の住民と一緒になって過去と未来を繋ぐ“新しい“昔話を生み出し、2022年11月から2023年1月に開催された「成果展」で作品が公開されました。
(参考)つなぎ美術館のサイト
https://www.tsunagi-art.jp/event/725/
やまもとは、地域の方々から直接話を聞いた「わたしの話」を切ったり貼ったりしながらできた五つの“新しい“昔話を作り、また子どもたちが考えた挿絵を津奈木で使われなくなった襖などにニッポン画として描きました。
展覧会では襖に描かれた絵画が展示され、会場では津奈木町の方がによる新しい昔話の朗読が流されました。
展覧会初日の様子は、つなぎ美術館の動画でも公開されています。
また展覧会の記念対談「昔話の小宇宙〜むかしむかしが生まれるところ〜」が開催され、芸術人類学者の石倉敏明さん(秋田公立美術大学准教授・芸術人類学)を迎え、やまもとたろうととともにプロジェクトを振り返りました。
対談の模様は、動画にて公開されています。
ニッポン画家。1974年、熊本県生まれ。京都造形芸術大学(現・京都芸術大学)美術学科日本画コースで学ぶ。在学中に、伝統日本画の技法をベースにした古典絵画に、ユーモアやパロディを感じさせる現代的な要素を加えた「ニッポン画」を提唱。2013年より秋田公立美術大学の准教授を務め、2018年から2022年3月までは母校京都芸術大学で准教授を務める。日本での展覧会やプロジェクトなどの活動をはじめ、企業とのコラボレーションや海外での活動も行っている。2007年の『VOCA賞』、2015年の『京都市芸術新人賞』など多くの受賞歴を持つ。京都市在住。